遠くへ行きたいと思う時
遠くへ行きたいと思う時、あなたは自分を思い出そうとしている感覚の近くにいます。
日常の生活に疲れたり、毎日毎日のルーティンにうんざりしてしまっているとき、あなたは本当の自分が恋しくなります。
本当の自分とは何でしょうか?
それはあなたが普段自分だと思っている肉体を持った存在ではなく、太古の昔から繰り返し転生している本体でもある、あなたの魂、スピリットと呼ばれるものなのです。
あなたは人間のふりをしているスピリットです。
不完全であることを楽しんでいる完全なる存在です。
光が闇の中で初めて光であることを知るように、あなたは不完全な人間を体験することで、完全なる自分を知るのです。
遠くへ行きたいという感覚に襲われるとき、あなたは戻りたいという感覚の中にいるのです。
戻るのは故郷です。
魂がやってきた場所です。
それを死ぬともいいます。
死ぬことは、ベールの向こう側では「お帰りなさい」と喝采で出迎えられる喜びの瞬間です。
ですから死ぬことは怖い事ではないのです。
人間の生を正反対の場所から眺める時、死は苦しみから抜け出す解放でしかないのです。
それは自殺を奨励しているということになるのでしょうか?
いいえ、そうではありません。
全ての人は望んで人間として生まれてきています。
あなた自身がそれをプラニングして来ているのです。
なので、よほどの例外以外は自死を選ぶことはありません。
人間として生きることが目的で生まれてきているからです。
あなたはいつも自由です。
どう生きるかも、どう死ぬかも自由です。
それを阻んでいるのはあなたの意識でしかありません。
遠くに行きたいと感じる時、あなたは自分の自由をどこかで阻んでいるのです。
意識的にせよ無意識にせよ、あなたを不自由にしているのは他でもない自分自身でしかないのです。
あなたが自分自身を思い出すことは、いつでもあなたの手の内にあります。
遠くへいかずとも、あなたはいつも故郷と繋がっていることを覚えていてください。
そして、あなたはいつでも自由なスピリットであることを知って生きていって下さい。
by Leewish