意識的に生きるということ
昨日何があったか、今思い出すことはできますか?
あれをやった、これをやった、あんなことを思った、こんなことを考えた・・あなたは、あれこれと昨日の出来事を思い出し、その時何を思っていたかも思い出すことができるでしょう。
しかし、昨日何があったかを思い出しているのは、今のあなただということには気づいているでしょうか。
昨日自分が思ったことは、ただその時点にしかもう存在していなくて、それを思い出しているのは、今ここにいるあなたなのです。
昨日の時点で感じた事と、それはかなり似ているかもしれませんが、しかし全く同じではありません。
あなたは、昨日思ったことに何らかの新しいものを乗せて、それを昨日思ったことだと思い込んでそう言っているのです。
その新しく乗せるものとは何なのでしょうか?
それはあなたが人生で学んできたり、教えられてきたりしたことで作り上げたあなたの信念や観念であり、平たく言うと自分から発信するジャッジメントです。
それはとても前向きなジャッジメントであることもあるし、そうではなくて後ろ向きなジャッジメントであったりもします。
良いか悪いかではなく、ただそうなのだという事を知ることはとても大切なことです。
過去のことを話してはいけないといっているのではありません。
そこにはただ、事実そのまま過去の思いを告げているのではなくて、今のあなたが捉えていることが乗っていることを知っていればよいのです。
知ることはとても大切です。
ジャッジしているのだと知っている人は、本当の意味ではジャッジしてはいなくなるからです。
あなたの目の前でせわしなく貧乏ゆすりしている人に、「貧乏ゆすりしていますよ」と伝えた時、それを続ける人はいるでしょうか。
「えっ?!」と気づいた瞬間に、言われた人は、小刻みに揺らしていた足を止めるはずです。
そのように、人は無意識にしていることに意識を向けると、もうそれまでと同じ様にその行為をできなくなるのです。
「今ここに生きる」というのは、そういうことでもあるのです。
無意識にやっていることをあなたの行動からなくすのです。
すべてにおいて意識的であること、それが今この瞬間に生きるということになります。
今この瞬間に生き始めると、過去も未来も、あえてそこに意識を向けるという意図を持たない限りは、今のあなたに影響を及ぼすことはなくなります。
それは今この瞬間を生きるあなたが、スピリットそのものであることを意味します。
情報ではなく、信念でも観念でもなく、ただあなたが魂と繋がって感じるままに生きることが可能になるのです。
意識的に生きるということは、あなたがあなたであることなのです。
by Leewish